概要
Ubuntu24.04に入ってるibus 1.5.29-2はバグがあってGodot Engineの画面上で日本語入力すると確定時に固まるという不便極まりないので、問題が修正されたバージョンの1.5.30をソースからビルドしてインストールします。
とはいえ、そのままのソースをビルドすると管理が大変なので、debianのdebパッケージ用のソースを使うことにします。
追記:2024/09/06
Ubuntu 24.04.1 のポイントリリースが来たけどibusの更新はないっぽいですね。
必要なパッケージの取得
自分で探すので大変なのでbuild-dep
におまかせする。合わせてdebビルドに必要なパッケージもインストールします。
sudo apt update
sudo apt install build-essential devscripts
sudo apt build-dep ibus
インストール後のデフォルトではdepソースコードが無効化されているのでGUIツールのソフトウェアとアップデートを起動してソースコードコードにチェックをするか、または手動で設定ファイルに記述をします。
手動の場合はこんな感じ。
sudo vi /etc/apt/sources.list.d/ubuntu.sources
以下のTypesにdeb-src
を追記する
Types: deb deb-src
ソースの取得
作業用フォルダを作成して移動します。
mkdir -p /tmp/ibus
cd /tmp/ibus
まずは、debianで使うibusのソースを取得して、1.5.30相当にきりかえます。
git clone https://salsa.debian.org/debian/ibus.git
cd ibus
git fetch --tags
git checkout -b 1.5.30-1 debian/1.5.30-1
あとはビルドとパッケージ化をします。
成功したら一階層上にdebパッケージが作成されます。
dpkg-buildpackage -r -uc -b
一階層上に移動して必要なパッケージをインストールします。
cd ../
sudo apt install ./ibus_1.5.30-1_amd64.deb ./ibus-data_1.5.30-1_all.deb ./gir1.2-ibus-1.0_1.5.30-1_amd64.deb ./python3-ibus-1.0_1.5.30-1_all.deb ./libibus-1.0-5_1.5.30-1_amd64.deb ./ibus-gtk3_1.5.30-1_amd64.deb ./ibus-gtk4_1.5.30-1_amd64.deb ./ibus-gtk_1.5.30-1_amd64.deb
インストールが完了したら、念のため再起動します。
再起動後に動作を確認します。
これで問題なくGodot Engine上で日本語入力が出来るようになりました。
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